火災報知器について
- 火災報知器について
- 企業などに設置している業務用の火災報知器は本体があって、配線、感知器などで構成されます。最低の設備でも20万円以上のコストがかかるでしょう・・・。
一般家庭でそんな高価なものは設置できません。それに故障をしても資格をもった業者などに依頼しないといけないので、家庭向きではありません。
家庭用の簡易火災報知器がありますので、それについてのご説明をいたします。
- 企業などに設置している業務用の火災報知器は本体があって、配線、感知器などで構成されます。最低の設備でも20万円以上のコストがかかるでしょう・・・。
- 簡易火災報知器について
- 簡易火災報知器とは、主に感知器と警報音を発生さす機能が一体化になったものを指します。大手火災報知器メーカーが販売しているものもあるので、信頼できるでしょう!
一般的に天井にビスで設置して、電池式ならば電池を入れるだけ、コンセント式ならばコンセントを感知器に接続すると動作するようになっていて、取付けや配線工事などがほぼ、不要となっています。
- 簡易火災報知器とは、主に感知器と警報音を発生さす機能が一体化になったものを指します。大手火災報知器メーカーが販売しているものもあるので、信頼できるでしょう!
- 簡易火災報知器の種類について
- 電池式・・・このタイプは天井にビスで取り付けるだけで、すぐに動作します。乾電池で約1年くらいは動作します。電池切れの通知機能などが付いたものもあります。乾電池は自然消耗する恐れがあり、液漏れもあるので定期的な乾電池の交換が必要です。
- コンセント式・・・家庭用のコンセント(100V)で動作するタイプです。コンセントから延長コードなどで感知器まで配線する必要があります。電池切れの管理をする必要がありませんので、メンテナンスの手間が少し省けます。
- 主な感知器の種類について
- 煙感知器・・・煙を感知するものです。主に階段や通路、高所に設置します。感知器の中に煙が入ってくる構造になっており、感知器内部でパルス信号をだしており、煙が入ってくると乱反射でパルス信号の周期が崩れます。そのときに警報を出すしくみです。
- 定温式感知器・・・熱を感知するものです。主に台所や温度の高い場所に設置します。一般的に60℃、もしくは70℃以上になると火災信号を出すようになっています。
- 差動式感知器・・・熱を感知するものです。一般的に普通の部屋などに設置します。主に15℃以上の急激な温度上昇があった場合に火災信号を出します。
- 感知器の比較表
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主な設置場所 メリット デメリット 煙感知器 階段や通路、
高所・炎よりか煙は早く発生するので迅速に火災を感知できる。
・監視有効範囲が広い・感知器のコストが高い
・埃のある場所は駄目
・虫などの侵入による誤作動がる。
・バルサンのときは取り外しを要する。定温式感知器 台所や温度が
高い場所・急激な温度上昇でも感知しない
・感知器のコストが安価・他の感知器と比べると火災が大きくなったときに感知する。 差動式感知器 普通の部屋
など・比較的早い段階で火災を感知できる。
・感知器のコストが安価・急激な温度上昇に感知する。
・衝撃に弱い
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- 家庭用火災報知器のまとめ
- 一通りご覧に頂いて家庭用の火災報知器の概要が御理解いただけたと思います。
- 家庭用に設置するのであれば、台所には定温式を、たばこを良く吸うお父さんの部屋には差動式か定温式、階段や廊下などには煙感知器が一般的な設置例でおすすめです。
家庭用には各部屋に一つずつ設置するとコストがかかるし、メンテナンスも大変です。主要な場所に設置すれば家庭用の火災報知器として役立つでしょう! - 設置するにあたっての注意事項ですが、煙感知器は埃や虫の侵入に弱いです。もし、それが入ると誤作動を頻繁に起こすようになります。コストも高いので必要以上の煙感知器の設置は避けてください。またバルサンを炊くときは検知部分だけを取り外しておくか、バルサンが侵入しないように覆うとかの処置をしないと故障をする恐れがあります。
差動式感知器の場合は衝撃にすごく弱いです。取り扱うときには注意してください。高いところから落としたりすると打ち所が悪ければ即使いものにならなくなります。
定温式は60〜70℃と高温にならないと警報を出さないし、感知エリアが狭いので、廊下や広い部屋の監視には不向きです。広い部屋には2個以上の設置をするなど感知器の有効エリアを気にする必要があります。
また壁や垂れ壁などがあると近くに感知器があったとしても煙や熱などが伝わらず火災の感知が遅くなる場合があるので、設置する場所も注意する必要があります。 - 火災報知器を万全にしても初期消火ができる状態にしておかなければなりません。つまり火災が起こってもすぐに取れる場所に消火器などを設置しておく必要があります。
火災報知器と消火器を有効に使えば初期消火ができて、火災が拡大する前に被害を最小限にとどめられる可能性があります。
寝たばこやガスの消し忘れなどちょっとしたミスで大変なことになることがあります。一個1万円程度で家庭用の火災報知器が販売されています。
家を焼くよりかちょっとした出費で安心生活をしたほうが得策だと思います。 - 注)このページの記載事項は管理人が防災業務に従事していた中で身につけた知識を掲載しているものです。あくまでも参考程度に踏まえてご利用ください。